ルノワールの少女(ルグラン嬢の肖像)

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最近忙しかった理由のひとつとして、実家でかつてよく訪れていた家を売ることになり、家の整理をしていたのです。

昨日も家族で行き、いま住んでいる家に持ってきたいものをより分けていました。家族そろってよく過ごしていたのは、もう30年以上もまえのことで、父がときどき行って管理をしてくれていました。その父が一昨年に亡くなり、庭の手入れなども大変なので、手放すことになりました。

子供のころに好きだったルノワールの絵(もちろん、コピー)の額や写真などを壁から下ろして持ってきました。おもに父が好きで選び、家を飾っていたのですが、そのままわたしの趣味にもなっているようです。どれもこれも好きに思えましたから……子供時代の影響の大きさをまた感じました。

そして、ルノワールの描く少女たちの愛らしさには、あらためて見とれてしまいました。
ルノワールの描く豊満な女性も悪くないのですけど、やはり少女たちの美しさにひかれます。当時の最新のファッションに身を包んでちょっとおすましした少女たち……いまはもういない愛されしものたちの煌めきを、ルノワールの筆は永遠の世界に封じ込めています。

誰にでも一度はある少女時代のきどり、傲慢、愛らしさ、そして何よりも若い生命にだけ神が与えた造形的な美しさには心ひかれずにはいられません。二度と戻れない時代への哀惜……。

画面の大半を占めるルノワールらしい美しい黒、紺、ブルー、少女のブロンドの色、ちょっとはかなげな様子、なかなか目を離せなくなる作品です。

ルグラン嬢の肖像(1875年フィラデルフィア美術館)
ルノワール ルグラン嬢の肖像(1875)





◇My Favorite音楽、映画、アート、写真  2011.02.13
2011.02.13 09:09 edit
ルノアールは大好きな画家です。

私も子供の頃、画廊めぐりが好きな父に連れられ、あちこちの絵を見て廻りましたよ。
少女をモデルにした絵があると、一瞬、その少女になったような妄想をいだくおかしな子供でしたw
誕生日にルノアールの画集をプレゼントされ、今も大事にとってあります。

ゆみさんのブログを読んで、ひさしぶりに画集を開いてみたくなりました。
jaxon22 URL
2011.02.13 09:23 edit
追伸です(^^ゞ

私、彼の風景画も好きです。
何かにフォーカスして描いているのではなく、広がりを感じさせてくれます。
上手く言えませんが、その風景を眺めているというのではなく、その景色の中に自分がいるような気分になります。

本棚で眠っている画集、持ってこようw
jaxon22 URL
2011.02.13 15:51 edit
jaxon 22さん

わたしたちの父親、なんだか趣味が似ていますね!
きれいなアートを幼いころにたくさん見せてくれたこと、とっても父に感謝しています。
……といっても、わたしは外で走り回ってばかりの男みたいな子でしたがwww

>その風景を眺めているというのではなく、その景色の中に自分がいるような気分になります。

ステキな表現ですね! 光にあふれて幸せそうな情景が多く、絵のなかに入っていきたくなります。

ゆみ URL
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Yumi

Author:Yumi
翻訳業/TOEIC講師
訳書:
『パズルでめぐる世界の旅』、
『スウェーデン・ミステリ傑作集 呼び出された男』の「弥勒菩薩(マイトレーヤ)」、
『イギリス野の花図鑑』、など。
映像関係の翻訳もします。
Favorites:
ミステリ、歴史(特に伝記)、アート
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